ワークサンプリングによる物流改善

ワークサンプリングとは

ワークサンプリングとは工程上のムラや倉庫の稼働率を計り、改善の方向性を見つけ、工場や倉庫の適正人員を求めることです。
具体的には対象人員を5分おきにチェックします。(これを1度数といいます)
作業項目別の所要時間が集計されるため、作業の負荷がわかります。

あるお客様の調査、改善案例

調査概要

観測対象 製品の物流センターのお客様で、適正な人員数と作業波動のチェックを望まれておりました。
観測期間 2日間
観測者 8名
対象人数 20名(社員5名、パートタイマー15名)
測定 5分間隔
総工数 18.075分

無駄作業の排除(工数削減)

稼動点をグラフにします。

着眼点

倉庫業務についての分析を実施。

  • 作業構成比率は入庫:9.8%、出庫:67.6%%、返品:0.4%
  • 余裕:22.2%…総実作業比率:77.8%、出庫作業工数:約12,200分(203時間)

改善の具体的手段

着眼点を元に問題を表面化、具体的な対策をたてる。

  • 伝票レス(ピッキングリストの活用)
  • 棚札バーコード管理(ロケーション管理)
  • 入庫予定データの活用
  • 扱商品別にピッキング方法を変更の検討
  • WEBハンディ在庫管理システム(Tldsys2)導入による作業進捗管理の導入など

以上の改善手段を実施し改善を行った結果

以上の改善手段を実施することにより、月間426時間(20日稼働)の工数削減になります。